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執筆者の写真尾関浩行

「忘れる」と連動する新たな展望

皆様、こんにちは。寒さが増し、冬の足音を感じますね。もう11月も半ばを過ぎ、あとわずかで12月。時の流れは本当に速いものです。


さて、歳を重ねるにつれ、時間がどんどん速くなり、「未だに達成できていないことがある」という感覚が強まることがあります。同時に、経験や記憶が蓄積され、これまで歩んできた道を肯定的に振り返る瞬間も増えています。これら対照的な感情が入り混じる事で、満足感や諦め感が複雑に絡み合い、「線引きをするような独特な感覚」が生まれることもあります。 しかし、詳しく観察すると、これらの感覚は「思い込みや錯覚」であることに気づかれます。実際には処理速度の低下と感覚の鈍化が主因で、まだまだ知らないことが多い現実を一部遠ざけている側面があるのです。程度の差はあれ誰もが、経験や記憶の総量が増えることで満足感と諦め感が入り混じり、「人生を理解した感じ」という疑似的な記憶の変容が生まれます。これは人生経験と呼ばれますが、実際には自然界のメカニズムがもたらす動きに比べて微細なものであるにもかかわらず、過去の記憶が増えることで精神的に負荷がかかり、かえって脳の処理能力低下と新しい情報への好奇心の低下が生じる可能性さえあります。だからこそ、時折、リカバリーが必要だと考えます。 では、人生のリカバリーとは何かと言えば、過去の記憶に執着せず積極的に忘れ、新しい行動パターンを採用することです。これにより、同じ方向からではなく別方向からエネルギーが湧き上がり、新たな一歩を踏み出すきっかけにもなります。即ち、蓄積された情報は勇気をもって捨て去り、目の前の新しい情報に心を傾けることが、あらゆる面でパフォーマンスを向上させる最適な手段だと私は考えます。特に中高年層にさしかかったら、これらを意識的に取り組むべきだと思います。 では、皆様、本格的な冬が訪れますが、体調など崩さぬよう前向きな気持ちでお過ごしください。


前向きな思考
11月22日(水曜日)


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